【前提条件】
アナログゲームではなくデジタルゲームを対象とする。
デジタルゲームにはアーケード、ネットワーク、家庭用すべてを含む。
長い歴史があるが著者の年齢上、PCと2008年2月現在の現行機種を中心にする。
ゲームの値段といえば様々あるがPS2やXbox360などでよく見かける6800円で話を進める。
ちなみに6800円は税抜きの価格で税込みでは7140円という見慣れた数値となる。
この数値を「高い」と思うか「安い」と思うか「気にしない、普通」と思うか。
この問いに対しての答えは自身の環境、経済の状況、ゲーム自体の出来により変化する。
子供であれば6800円という価格は決して安くはないことが多いだろう。
社会人数名に聞いてみたところ高いとも安いとも思わない、気にしないという人が多い。
個人が自由に裁量できる金額が上がることが大きな要因のように感じられた。
個人的な考えとしては「高くもなければ安くもないがどちらかと言えば安い寄り」
かつて講義で聞いた時間単価という計算概念を使った上での考えの主張とする。
時間単価という言葉にはいろいろな意味に取れる要素を含んでいるらしいが
ここでは純粋にコンテンツへの支払い総額を利用時間で割った物を指すことにする。
2つほど例を挙げてみると
| 映画(2時間) | 1800/2h = 900/h |
| カラオケ(1時間) | 120/0.5h = 240/h |
このような感じとなる。
(上映時間・サービス券の利用などにより単価は変動)
ゲームの場合時間が固定されていないためジャンルや作品の出来によって変動が大きいが
繰り返し遊ぶことを考えれば1本あたり8時間は遊ぶのではないかと仮定したいと思う。
上記の時間単価を求める計算に当てはめれば
6800/8h = 850/h
1時間当たり850円と映画などと比較しても高すぎる値段にはなっていない。
もちろんRPGのように数十時間を要するゲームであれば時間単価はどんどん減っていく。
ネットワークゲームの場合を考えると月々に支払うという特殊なパターンではあるが
1500/month = 50/day = 約2.1/h
1時間あたり2.1円という脅威のコストパフォーマンスが実現している。
ただしこれは24時間30日プレイした場合であって週末プレイヤーが1回に2時間月4回で
1500 / 8 = 187.5/h
1時間あたり188円となる。
このように考えてみると6800円という値段設定は「高くはない」と思えるという意見も
わかってもらえるのではないだろうか。
本体の値段について考慮をしていないため補足としておく。
ゲームをあまり遊んでいないうちは1時間あたりの単価は大変な額へ到達する。
何万円もする機材の値段を上乗せしているのだから当然である。
しかしこれはゲームをする人であれば自ずと0近くへ持っていくことができるだろう。
5万円のPS3も100時間使えば500/hとなり1000時間使えば50/hとなる。
ユーザーにとってソフトの値段が安ければ嬉しいというのは当たり前のことである。
6800円よりは5800円の方が良いに決まっている。
しかしながら次世代機の登場による開発費の高騰が問題となっている昨今の情勢では
ソフトの単価が今以上に下がるというのはとても想像しにくい。
任天堂ハードでは機材費用が安いということで低価格を実現できているソフトが多い。
「シンプルで誰にでもわかりやすいゲームを作れば良い」と言う人もいるが、
それを良しとして買ってくれるユーザーが果たしてそう多くいるだろうか。
現在のブームとしてトレーニングやナビゲーション系のソフトはたしかに売れている。
それも今までゲームに興味を持たなかった世代の開拓に成功している。
既に各地で議論されている内容だが今後を見ていった場合彼らは客であり続けるのか?
判断するのがとても難しい所だと思う。
「続編ばかりで新しいタイトルがなかなかでない」というのも良く聞く話である。
これも良く考えてみればあたりまえのことである。
新しいタイトルを開発するには相応のリスクが伴う。
続編物であれば前作の売り上げから推測した大まかなデータを出すことが出来るが
まったくの新作の場合は市場にでるまでどうなるかの予想が容易にはつかない。
開発費の高騰もあり、出してから売れませんでしたでは会社が傾きかねない。
こう言ってしまうのもなんだが「求めるなら相応の対価を支払え」と言いたい。
そして「続編じゃない新規タイトルを買う勇気がありますか?」と問いたい。
情報伝達が高速化したおかげで他人の評価待ちができるようになっているのも大きい。
このような問題を解決する1つの手法としてXNAに大きな期待を寄せている。
マーケットプレイス上で一般ユーザーが制作したXbox 360向け自作ゲームを、
他のユーザーがダウンロード可能にするサービスをはじめるという発表があった。
権利の問題、表現の問題をどうクリアしていくかも注目すべきところである。
会社組織では出来ないことをやってくるユーザーが出てくるのは時間の問題であろう。
そしてその時製作者が得る収入はいくらが適切なのか。
プロではない人間が作るゲームの値段はいくらが平均となっていくのか。
ユーザーがいくらまで出していいと思えるようになるのか。
それは個人の価値観による物なので答えはでないであろう。
だからこそ考えてみて欲しい。
自分はどんなゲームにいくらなら払って良いのかを。